ガリレオおじさんの愉快な日記

ラーメンショップ好きのおっさんがただ書き殴るだけ

サラリーマンはオワコンなのか?

本垢から移しました。

こんにちは。
巷ででよく「これからの時代はフリーランスだ!起業だ!未だにサラリーマンやってる奴はバカ!AIに淘汰され…」云々の話をよく見かけます。
好きなことして生きていくっていいですよね。
PC片手にカフェでスマートに仕事ができれば、わざわざ満員電車に毎日乗らなくてもいいですもんね(そもそもスマホで充分⁈)。
そんな僕は未だにサラリーマンをやっています。。
今日はそんな現役社畜たる僕がなぜそこまでしてサラリーマンにしがみつくのかを綴っていきたいと思います。

まず僕のプロフィールを簡単に紹介します。
職業:ハード系技術者
業界:製造業

いわゆるモノつくりの仕事です。「日本はオワコン!」と声高らかに叫ぶ方々が一番バカにしていそうな業界ですね。
では、何故そんなオワコンと呼ばれている業界で、サラリーマンとしてしがみつくのかを一つずつお話ししていきましょう。

目次

サラリーマンでいる理由①デカいビジネスがしたかったから

あえてこの理由を先に書いてみました。
フリーランスと大企業の一番の差って何でしょうか?それはズバリ、お金の量です!
まてまて!でもお前フリーランスより稼いでねーじゃん!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、稼ぎの話ではありません。会社が持っているお金の量です。
僕はこの会社が持っているお金の量に惹かれて、大企業を志望しました。何故か?
それはお金を持っている企業は投資しやすいからですね。投資しやすいとは、すぐにお金にならないけど、将来お金になるであろうビジネスを予め準備しておける余裕があることを意味する。つまり、新しいビジネスチャンスがそこら中に転がっているわけですよ!

少人数でやることがいかに大変かのお話しをしましょう。研究室時代に私が泡銭に無心していた頃のことです。
当時、研究助成金なるものにて100万円を手にしたことがあります。100万円というと、研究をやるのにはまああまり大した金額ではないのですが、この100万円手に入れるのも中々大変です笑。
実験とかの合間に、研究計画(会社で言う所の事業計画)を必死に書いて、何度も何度も校正して、結局書き上がったのが半年後とかそんなレベルです。

そんなことしてるくらいなら、金持ってる所行けば一発終了じゃないっすか!笑
確かに今はクラウドファンディングとかありますけど、それでも所詮集められるのは一回で数千万円くらいが限界じゃないっすか!笑
それじゃあデカいビジネスは無理でございます。世界を股にかけるような商売をするには、もっと数千万の投資を何回もとかそういうレベルの投資が必要なのです。じゃあそういったビジネスがやりやすいのはどこか?やっぱり大企業なのですよ。

サラリーマンでいる理由②そもそもオワコンじゃないし

はい。大企業が何故こうもしぶとく生き残っているかというと、我々サラリーマンがオワコンじゃない戦場で戦っているからです。大企業が大企業たらしめているのは、需要の高いビジネスをしているからなのです。当たり前ですよね。金にならないビジネスは明日には捨てられてポイです。

そして、何故個人が太刀打ちできないのかというと、ビジネスをやるのに多くのお金、従業員、設備やノウハウが必要になるからです。つまり、参入障壁が高いことを意味します。個人ではそもそも無理なのです。
確かに投資を誤って沈んでいく企業はあります。が、上記の理由から簡単に沈むことはありません。我々も指をくわえて黙って眺めている訳ではありません。その余命期間が長いのが大企業の強みの一つだと僕は思っています。

でも、大企業だってリストラされてるじゃん!って思われるかもしれませんが、それでもすぐに首を切られることはありません。何故なら正社員は法律によって簡単に首を切れないからです(これは、派遣社員が簡単に首を切られる問題に繋がってもいるのですが、ここでは触れないでおきます)。また、再就職先が見つかるまでの面倒を見てくれるなどの恩恵も、比較的受けやすいです。なので、そのカードを持っているならわざわざそれを捨てるというのは勿体ないというのが僕の考えです。

でも、でも!アメリカのベンチャーだってやれてるじゃん!って答えがあるかもしれませんね。その質問にお答えします。
アメリカでは確かに、スタートアップなどのベンチャー企業が弱小ながらも戦えてるという事実がありますが、その理由は出資者≒パトロンがいるからなのです。
有名な例でいうとソフトバンクGの孫正義さんがこれに当たります。孫さんはWeWorkとかUberに出資してますよね。そういったベンチャー企業は、懐にお金が無いので、そういった金持ちからお金を出資してもらうのです。結局のところ、お金を持っている人がお金を持っていない人の才能を開花させる。こんなところだと思います。

しかし、金持ちというのは気まぐれです。金持ちがこいつらはダメだと判断したら、出資されている企業は一気に傾きます。実際、 WeWorkなんか孫さんが「こいつらはダメだ!」って創業者追い出しちゃったじゃないですか。しかも寝る間も惜しんで会社に尽くしてきた従業員も大量リストラ。これってすごく悲しくないですか?だったら安定している企業で、少しずつビジネスチャンスを掴む方が賢いと僕は思っています。あくまで持論ですが。。

サラリーマンでいる理由③やっぱり最後は、金

この意味には2つの理由があります。
まず1つ目は私的な理由。
当たり前ですが、人は飯を食わないと死にます。今でこそ日本は大体生きていける社会になりましたが、僕は食べ物を作れないからお金を使って生きるための食い物を得ています。スーパーに行って、食材を買ってなんとか生き延びています。当たり前の話なのですが、明日いきなり収入が無くなったらどうするのですか?人からお金を借りて、迷惑をかけながら生きていく覚悟はありますか?1人でやっていく、少人数でやっていくというのはそのような修羅の道なのです。 

2つ目は社会的貢献。
これは法人としての理由ですね。よりいいものを世の中に送り出そうと思ったら、個人プレイだけじゃ無理ですよ!営業とか事務とか開発とか運営とか企画とかを全部1人でやるのは、現代社会ではほぼ不可能に近いです。それが出来るのはせいぜい自分の守備範囲で賄えるちっこいビジネスだけです。僕はそれが嫌だったので、大企業でサラリーマンやってます。小型船の船長として近海を周るより、大型船の船員として世界を駆け巡りたいのです。

おわりに〜修羅道を往く覚悟はあるか〜

最近、オンラインサロンなるものが、大学生や若い社会人を中心に流行っているらしいですね。なんでも、サロンに入会してビジネスチャンスを掴むきっかけ作りにしているみたいです。みんなでワイワイやりながら成長出来るのが強みみたいです(違ってたらごめんなさい)。

でもはっきり言っていいですか。プロになる覚悟あんの?って思っちゃいます。
自分語りになりますが、僕もアマチュアのサックス吹きとして10年近くやっていて、人前で演奏した経験も何度もあります(10年といっても、土日がほとんどですので時間にして約10000時間位でしょうか)。それだけやっても未だにアマチュアレベルですが、人前でやっても恥ずかしくないレベルにはなっていると自負しておりますし、周りからも上手いという評判をいただきたいております。僕が惰性で10年掛けてやっと人前に出られるレベルですよ?大学生や社会人になってからそんなに続けられる人っているんですかね?しかもお金払って。

それはお前のやる気がないだけだろ!って思われるかもしれませんが、それだけプロ、その中でも自分の特技や芸のようなものをビジネスにするのって難しいんですよ。実際、音大とか芸大とか声優とかめちゃくちゃ狭き門じゃないですか。プロになるにはそういう修羅場をくぐり抜けてきた猛者達と戦わなきゃならんのです。それってめちゃくちゃ辛くないですか?サラリーマンなら休日使って、それを少なくとも10年位続ける覚悟はありますか?ワイワイ集まってやるのは結構ですが、ビジネスにするには最後はライバルとの戦い、己との戦いになると思います。

のほほんと構えていては敵に斬られて終わりです。もしくはそもそも芽すら出ずに終わるか。。いずれにせよ、生易しいものではなさそうです。
厳しいことを書きましたが、10000時間やってるアマチュアサックス吹きからの意見でした。